【岩沼の塾ブログ】部活動と勉強

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中学生になると運動部、文化部と問わず必ず何らかの部活動に所属するようになります。

小学生の頃に地域のスポーツ少年団いわゆるスポ少に所属し、野球だサッカーだと「やってた」生徒は中学校に進学してもたいていはその競技に入部し、続けていくのが大体のところであります。

しかし近頃、そんな中学校の部活動を取り巻く環境が大きく変わりつつあります。

中学校の部活動自体を廃止し、地域の外部団体、つまりスポ少やスポーツクラブに「部活動」を任せてしまおうという動きであります。

そんな提言の理由には、
働き方改革による、学校の先生方の負担を減らす(土日も部活に関わる長時間労働)
少子化により部員が集まらず、廃部・休部が進み、学校単位での存続が難しい など

確かに先生たちの心身への負担をかけてまで行わなければならないものなのか、顧問の先生も全員がその競技の経験者ということでもなく担当し、慣れない指導では部員にとっても先生にとっても非常に効率が良くない。

また勝ち負けにこだわりすぎた部活動は、もはや部活動を通じての教育どころか、教育の一環としての域を超えた指導者による暴力行為等の問題は昨日今日の話ではない。
その競技を楽しむために入ったはずの部活が、地獄のような練習の毎日。練習がきつすぎてもう嫌になって辞めたでは部活動の意味さえ分からない。

我々の学生時代と違って、今は部活動以外にも様々な選択肢があり、中学生になったら部活に入る、ということでもなくなっている時代かもしれない。
現に、入学する中学校に自分のやりたい部活動がないと答える小6が26%もいたといいます。

野球やサッカーについても、クラブチームに所属し本格的に上を目指し、将来的にはプロでやりたいという子供たちにとっては、現在の学校単位での部活動というスタイルはそぐわないのかもしれません。

ただ私も部活に所属していたから言えることは、部活から学んだことは非常に大きいし、部活に入っていてよかったと思う。

ありきたりなことかもしれないが、部活を通しチームワークの大切さや連帯責任の重さ、1つ勝つために100頑張らなければならない努力することの大切さなど、10代の少年少女がその年代だからこそ学ぶべき大事なことを、部活を通して学んだことは確かである。昭和の負の遺産かもしれないが「根性」も部活を通じて身に付いたものかもしれない。

昭和から平成を経て令和となり、学校の部活動から、地域のスポーツクラブでの指導へと形は変わりつつありますが、その年代にこそ身に付けなければならない心身共に成長させる行動は、時代が変われど形が変われど、必要なことと考えます。

しかし、部活動において最も懸念されていることは、先生の負担もさることながら、
子供たちの学力の低下であるように思います。

「宮城の学力格差埋まらず。仙台以外は全国平均下回る」

なかなか衝撃的な新聞記事がありました。

以下新聞記事から引用
全国学力テストの結果が公表され、宮城県内の平均正答率は中学校の国語を除き、全国平均を下回った。仙台市を除いた正答率は、全4科目で全国平均に達しなかった。県教委義務教育課は「全国平均との差は年々縮まりつつある」と説明するが、仙台市と他地域との学力差が埋まらない状況が続いている。

これが決して部活動による結果ではないし、もちろん部活動が悪ではない。

しかし、部活部活の毎日。部活動に没頭するあまり、勉強がおろそかになってしまうという現象もまた学生としての悩みベスト3に入る重大な悩みであることは確かである。

とはいえ部活でもレギュラー、勉強もトップクラスの両立タイプは必ずいるし、両立はできるものなのだ。「勉強と部活の両立」こそ中学生としてあるべき姿だと思う。

そういう子たちは当然、部活が終わった後に塾に通い、半分眠かけをしながらも、疲れた体に気合を入れて勉強しているものだ。努力してこそ勉強も部活もトップクラスでいられるのである。

やはりやれる子はやれる。やらない子はやらない。
それだけのことではありますが、中学入学時に心に決めた、
「勉強と部活の両立」は3年間の目標としてしっかりと達成してほしいと思います。

もちろん塾としても、部活動には十分理解しているので、部活での遅刻や欠席による振替授業、時間や曜日変更など岩沼市立の中学校の部活動カリキュラムにはしっかり対応しています。

学校の部活動からスポーツクラブへと、部活の在り方が変わりつつある時代になろうとも、「勉強と部活の両立」は今も昔も決して変わることはありません。

学力低下が叫ばれる今こそ、「部活のせいで成績下がった」とは言わせないよう、言われないよう、塾でしっかりと学習して、全国平均を上回る宮城っ子、岩沼っ子でいきましょう。


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盛岡一高、東北大。中学受験の塾「標準仙台校」に入社。2008年から独立し仙台藤原塾を設立。東大合格生から不登校児まで数千人以上の様々な生徒を指導。近隣学校での講演会あり。ボードゲーム「悲しき熱帯魚」「漁村においでよ!」「俺の街」「ぶたぶたこぶた」作者。ボードゲームはドイツのエッセンシュピール’16にも出展。独自の楽しくアタマが良くなる知育パズル本も好評発売中。