【岩沼の塾ブログ】洋楽レコードと教科書 其之壱

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今の中高生に「レコード」とか「アナログ盤」とか言ってもピンとも来ないだろう。
見たこともなければ、手に取ったことも、その存在さえ一体何物?かもしれない。

お父さんお母さん世代なら当然当時は好きな歌手やアイドルの「レコード」を集めては、友達と貸し借りしてはプレーヤーにて聴いていたことと思われますが、デジタル社会となって久しい昨今、「アナログ」と言えば「レコード」であり、「昭和レガシー」の代表の一つでもある。

しかし近頃Z世代の若者の間でアナログレコードのブームが再燃しているようで、一部アーティストが限定でアナログレコードを発売したことがきっかけから、配信やサブスク等「デジタル音楽」で育った今時の若者にはその存在が非常に「エモい」らしく、その魅力にハマっている若者が急増しているといいます。

アナログ世代かつ80年代洋楽レコードコレクターである私には非常に嬉しいムーブメントであり、
これを機にCDショップでももっとアナログレコードを取り扱ってほしいと願うところです。

世の中は音楽配信だサブスクだ、音楽自体が実物のないデジタル媒体で聴かれる時代です。
当時世に登場するや「デジタル最先端」といわれたCDでさえ今や過去のものとされつつあり、
ヒット=CD売上だけでなく、配信や動画再生数も含まれ、時代の変化を感じます。

私はそんなデジタル時代に逆走し、1000枚近くの洋楽レコードコレクションは今だ現役でレコードプレーヤーにて活躍中です。
アナログの音質とかウンチクとかプロっぽいことはわかりませんが、レコードを聴くための一連の面倒くささ(ジャケットからレコードを取り出し、プレーヤーに乗せ、レコード針を落とす)が好きだし、昔は嫌いだったレコード針のプチプチ音も好きです。
Z世代のデジタル人には一体何のことやらでしょう。

私が洋楽という音楽ジャンルに初めて触れ、初めてレコードを買ったのは中1の時です。
それは、その後英語を勉強することが好きになる大きなきっかけとなるとは、その時には気づきもしませんでした。

当時は土曜日も普通に学校があり、4時間授業で給食もなく、部活も体育館での練習はなかったので即下校。
家に着き、カップラーメンが出来上がるタイミングでちょうど始まるTV番組が、
「サタデーマガジンα」通称サタマガ。

仙台ローカルの若者向け情報番組で、当時の宮城県のヤング(死語)はこのサタマガを見て仙台の流行りモノだったり、新しい店の情報だったりを入手する人気の番組でした。

その番組のコーナーに「POPS BEST10」というのがありました。

それは洋楽のヒット曲のPVをベスト10形式でランキング発表していくものでしたが、洋楽という音楽ジャンルを知らなかった小7の私には、あまりにも新鮮すぎてあっという間に洋楽のカッコよさにハマっていったのです。

それまでは音楽といったら「ザ・ベストテン」という歌番組。
アイドルだったりバンドだったりのヒット曲を知るには当然見ていたし、見なければ翌日の学校での話題に乗り遅れてしまうくらい。

しかし、それまで触れたことのなかった洋楽、つまり外国の音楽は、大人の聞くものだという概念があったため、初めてサタマガのPOPS BEST10を見て洋楽というものを知った時の衝撃は相当なものだったと記憶してます。

おそらく当時の県内の中高生のほとんどが、この番組きっかけで洋楽を聴くようになったのではないかと思われるほど多大なる影響を与えた番組だったと思います。             つづく                        


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盛岡一高、東北大。中学受験の塾「標準仙台校」に入社。2008年から独立し仙台藤原塾を設立。東大合格生から不登校児まで数千人以上の様々な生徒を指導。近隣学校での講演会あり。ボードゲーム「悲しき熱帯魚」「漁村においでよ!」「俺の街」「ぶたぶたこぶた」作者。ボードゲームはドイツのエッセンシュピール’16にも出展。独自の楽しくアタマが良くなる知育パズル本も好評発売中。