とはいえ、あれから30年以上が過ぎ、スポーツ科学に則って水分補給の大切さや身体への負担を軽減していく等、部活動の指導が見直されたということもさることながら、
どう考えてもこの日本、あの頃より夏の気温が確実に暑くなっている気がする。
水分を十分に補給しなければ死に至る暑さきなってきていることは間違いなさそうです。
当時は30度の日は「うわぁ明日死ぬな~」などと思っていたし、実際30度超えたら相当暑いという
イメージでした。
また仙台は真夏でも30度になる日などごく稀で、そこまで暑くもなかったので、エアコンをつける
風習もそうそうなく、扇風機や窓全開でも十分暑さはしのげていました。
しかし、ここ20年くらいで日本の気候が明らかに変わってきている。
仙台でも35度超えなんてざらにあるし、まして関東から西日本では40度超えることもしばしば。
以前なら気温40度なんて日本じゃ決してあり得ない気温である。
近年は真夏日どころか、猛暑日と呼ばれる35度以上の日さえ毎日当たり前の気温として耳にする。
やはりこれは異常です。
気合で乗り切れるほど簡単な気温ではありません。
気合で乗り切ろうとしたのか、適切な対策をしないばかりに、毎日のように熱中症の疑いで全国では相当な人数が病院に運ばれています。
埼玉県に転勤になった友人がお盆に帰省した時に
「いやぁ仙台暑くないわ、もう埼玉の暑さは異常だよ、仙台の暑さの比じゃない」と、
31度の相当な暑さの日に遠くを見つめしみじみ語っていました。
真夏に十分な水分とミネラル分補給は、今の時代の常識です。
普段の食事から熱中症をならない身体作りを心掛け、日々熱中症対策を行うことが必要な時代となりました。
これも地球温暖化の影響なのでしょう。
さて、この猛暑の夏2022に勉強しなければならない皆さんは、基本的に屋内(自分の部屋や塾、学校、図書館など)で勉強していると思いますが、むしろ屋内こそ熱中症に注意しなければならないということです。これも今では常識となっています。
室内でも湿気や熱気がこもりやすい場所は要注意で、
特に一軒家の2階は注意が必要な場所だそうです。
「エアコンのつけっぱなしは体調が悪くなるし、もうちょっと我慢してみよう…」などと
エアコンをつけないでいると、体内に熱がこもってしまい熱中症を発症してしまいます。
また、水やお茶、酒では水分の補給にはならないそうです。
スポーツドリンクや経口補水液等、塩分や水分の摂取が推奨されますが、両方とも過度な摂取にも気を付けなければならないそうで、塩分が多すぎることで引き起こされる中毒(食塩中毒)がある一方で、塩分が少なすぎることで起こる中毒もあります。
それが、「水中毒」と呼ばれる危険な症状です。
水中毒は、水分を大量に摂取することで血液中のナトリウム濃度(塩分の濃度)が低下し、
「低ナトリウム血症」という状態に陥ってしまい、場合によっては命の危険にさらされます。
主な症状としては、めまいや頭痛、多尿・頻尿、下痢などがあげられます。悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、性格変化、呼吸困難などの症状が現れ、死に至る場合もあります。
私たちが生きていくために欠かすことのできない水。
人間には1日に2.5Lの水分が必要といわれていますが、普通に生活しているだけでも、1日2.5Lもの水分が失われているそうです。年齢や性別、体格などの個人差はありますが、食事中の水分や体内でつくられる水の量は1.3Lで、排出した水分を補うためには、新たに1.2Lの水分を摂取する必要があります。
厚生労働省が奨励している「健康のために水を飲もう」推進運動の中では、平均的にコップの水をあと2杯飲めば、1日に必要な水の量を概ね確保できるとのこと。
暑い日や激しい運動をする場合などはしっかりと水分補給する必要がありますが、決められた量の水を無理に飲み続けることは避け、喉の渇きに応じて、適宜水分を補給することを心がければ、過剰な摂取にもならず、過度の脱水も防ぐことができます。
以上のような熱中症対策を十分に行い、この亜熱帯気候に変わりつつある、猛暑の日本の夏を乗り切れる体力を備えていかなければ「受験の夏」を乗り切れることはできません。
本気の暑い夏が来る前にしっかりと準備しておきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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