【岩沼の塾ブログ】熱中症対策と勉強 其之壱

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熱中症とは、高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が壊れるなどして発症する障害のことをいいます。
かつては、夏の暑さや炎天下で具合が悪くなったり倒れたりする状態は、日射病などと呼ばれていました。また、医学的には、以前は重症度に応じて熱疲労、熱けいれん、熱射病などと呼ばれていました。

しかし、必ずしも熱が加わる灼熱のような状況でなくても発症する恐れがあることから、現在では「熱中症」と一括りにして呼ばれるようになりました。

熱中症は炎天下での運動などで発症しやすいことが知られていますが、高齢者が熱帯夜にエアコンを使用せずに寝ているうちに発症することもあります。

熱中症の原因は、体温が上昇して体温調節機能のバランスが崩れ、体内に熱が溜まってしまうことです。体温が上昇した場合、人の体は適度な体温を維持するために、汗をかいたり皮膚温度を上昇させたりして熱を体外へと放出します。この機能が損なわれることで熱中症が生じます。 熱中症になる要因には、以下のようなものが挙げられます。

気象条件(気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い)
65歳以上または15歳未満
持病がある(心疾患、肺疾患、精神疾患、高血圧、糖尿病、認知症など)
肥満
もっとも暑い日中の行動(激しい運動や慣れない運動、長時間の野外作業、水分摂取の機会が少ない)
健康状態が良くない
エアコンなどの空調設備を使用していない(記事引用)

「熱中症」という言葉を耳にするようになって久しい気がしますが、引用文にもあったように、自分が中高生の時は「日射病」とか「熱射病」と言われて、校庭での体育等で太陽に当たり過ぎて具合悪くなったら木陰で休めとか、うちわで仰げとか、決して水分補給が第一だという考えはなかった。
今思えば相当危険な恐ろしい対処法が世間一般の常識だったようです。

TVでも、今の常識と昔の常識を比較した時に必ずと言っていいほどテーマに上がるのは「部活の時に水を飲めなかった」時代のエピソード。
確かに中学の部活でも応援団でも、途中途中水分を補給しながら部活するなんてことは一切なかったし、「水飲みてぇ…」とは心では相当思っていたものの口には出せず、しかし誰一人としてそこに意義を唱える者もいなかったし、「飲まない飲めない」非常識が当時の常識だったのです。

我々が中高生時代の部活動指導における根本には「根性論」があったので、水なんか飲んでるようでは他校に勝てないという、何の根拠もない当時の風習と顧問の先生の言葉を信じ、体育館の窓という窓を全て閉め切り、暗幕をしてまで風の入り口を遮り、室内気温湿度MAX状態の中で練習をしていました。

今思えば…になってしまいますが、確かにスポーツを行う環境としては異常です。
よく死人が出なかったとも思うくらい、なかなか過酷な環境下での練習だったと思います。
しかしその練習環境もまた、「強くなるために」先生生徒一丸となって目標に向かって、辛いまさに地獄のような練習に耐え、よく頑張ったと思います。

ほんの一瞬の休憩の時のガブ飲みした、水飲み場のぬるく鉄臭い水でさえこの世で一番の最高にうまい水に思えました。
そんな環境で部活をするのが当たり前のことだと思っていたので、運動には水分補給は絶対という常識が定着した今、あの「水飲むな」信仰は一体何だったのかと思えるくらいです。

私の激ヨワ中学でさえそんな厳しい環境でやってたくらいです、強豪校と呼ばれる学校の「地獄ぶり」は想像を絶します。
とはいえ、全国大会常連校はそこまでやってもまだまだ上がいて…接触プレーで倒れたふりをして先生の見えない角度で泥水をすすったとか、柔道の乱取りで道場の壁際に押し付けられたふりして窓のヒビ割れから酸素を吸ったとか…当時の地獄エピソードを語って笑いに変えてましたが、実際一流アスリートが通った強豪校はそんな地獄の中の地獄のよう環境で練習し、その地獄を乗り越えなければレギュラーにはなれないだろうし、全国大会で優勝も、世界でも通用しない時代だったのかもしれない。                                      つづく 


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盛岡一高、東北大。中学受験の塾「標準仙台校」に入社。2008年から独立し仙台藤原塾を設立。東大合格生から不登校児まで数千人以上の様々な生徒を指導。近隣学校での講演会あり。ボードゲーム「悲しき熱帯魚」「漁村においでよ!」「俺の街」「ぶたぶたこぶた」作者。ボードゲームはドイツのエッセンシュピール’16にも出展。独自の楽しくアタマが良くなる知育パズル本も好評発売中。