5時間目校庭での体育。
外に出ようと昇降口へ向かったところ、下駄箱でオロオロと挙動不審な少年Ⅿの姿。
どうしたの、遅れたらやべぇぞ、早く行くべ。
すると…
靴、無ぇ…茫然自失で佇むⅯ 。
なんと今朝見せてもらったばかりの自慢のスカイブルーのハイカットのコンバースが、
Mの下駄箱から跡形もなく消えていたのだ。
そりゃもう血相変えてゴミ箱や傘立て辺りを半泣きになりながらくまなく探すも見つからず。
仕方なしに授業は他クラスの友人の靴を借りてサッカーしていた。
真偽のほどは今となってはわからないし、何とも言えないがおそらく不良の先輩によって盗まれたんじゃないか…と真相は藪の中。
やっぱり「謎のルール」通り、僕ら中1にはスカイブルーの、ましてハイカットのコンバースはまだちょっと早かったのだ。
まさかとは思うが、謎のルールに逆らうとそんな目に遭うと実証されたいやな事件だった。
今ならもっと大騒ぎになりそうな事件でしたが、しかし当時はハイカット履いてきたお前が悪いみたいな空気で…
しかし数日後、行方不明のスカイブルーのコンバースはMの下駄箱に戻っていた。
まぁ戻ってきてよかったじゃんってなりましたが、そんな事件もあり、悔しいがやっぱり謎のルールに従い私は黒のローカットを買うことにしました。
後ろ姿からでもコンバースの色を見れば学年が判るという奇妙な風習は、やはりその後も伝統として受け継がれ、自分たちが3年生の時にも1年のコンバースは白か黒のローカット。
もし白黒以外の色を履いてきたら何らかの「可愛がり」があったような…
ホントよくわからない謎のルールでしたが、
中2になりいよいよ謎のルールも解禁、速攻紫のハイカットで登校しました。
きくた先輩の紫かっけぇよな、と口々に言われていたとかいないとか…
皆さんの学校にも、そんな学校独自の「謎のルール」、ありませんか?
当時はどこの靴屋さんでも普通に当たり前に買えたUSA製コンバースでしたが、2001年財政悪化によりアメリカの工場が閉鎖されたことで、今ではUSA製コンバースはほとんど入手できず絶滅危惧ⅠB類に指定されたかどうかは不明ですが、某フリマサイトでも高騰して、そう簡単には手に入らなくなっている超貴重品となってしまいました。
地震によりスニーカー箱の山が崩壊し、部屋に散乱したスニーカーとその箱を神経衰弱しながら、
90年代オレンジ色のUSA製コンバースを手に取り、
中1ん時こんなの履いてったら速攻無くなってたよなぁ…
てかあの紫のハイカットってどこ行ったんだろ、母ちゃん捨てたのかゃ…
とノスタルジーに浸る間もなく、早く片付けて!の声が聞こえる…
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