【岩沼の塾ブログ】テストの結果から見えるもの 其之弐

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返ってきたテストの結果(点数や順位)のみを見て、
「次は頑張るよ」「期末に懸けるよ」と、
この中間テストの結果をもうすでに過去のものとしている。

終わってしまったことをくよくよしても仕方ない、後ろは振り返らない!大切なのは未来さ!
といって次回の期末テストにかけることはポジティブ思考・向上意欲の表れとして非常に良いことではあるのだが…せめてもう少しヘコんで欲しいところですが…

しかしながら、「次こそは」と気合を入れて臨んだはずの期末テストについても、
範囲をしっかりと準備しテスト対策して臨んだとしても、おそらく誤答ポイントは中間テスト同様、
「sがない」とか「原形に戻さなかった」とか「約分しなかった」とか。

結局学習単元のミスではなく、「重要な基本」の理解定着不足によるミスであり、解答を記入する時に、もう少し丁寧に確認した上で、しっかり熟考して答えを書いてさえいれば、ここは失点回避できたはずだし、できるのです。

つまり、普段の学習とテスト対策学習が少しもリンクしていないということが、このような結果を招いてしまうと言えるでしょう。

上記のような「基本」を理解定着しない限り、実はそれこそが得点できない重要なポイントなのだと自分自身普段の学習から細心の注意を払って解答しない限り、いくらテスト対策しようが、塾に通おうが、いつまで経っても点数が上がることはないでしょう。

今回のテストの結果を受け、一番大切なことは、点数や順位もさることながら、

「なぜ間違ったのか」「どこで間違ったのか」を改めて確認・復習し、習得し完全理解することであり、悪いクセの除去と確認するクセ付けなのです。

つまり「テストを受けっぱなしにしてはいけない」ということです。

新しいテキストを何冊やっても特に大きな効果もなく、テスト問題をもう一度やって100点取れるようになった方がよっぽど有効な学習法だと思います。

返されたテストをもう一度100点取れるまでやり直すか、
それとも結果は結果として、何事もなく机の中にしまいっぱなしにするか、
むしろ後者の方が多いでしょうけど。

しかし、しっかりと「どこが間違い」だったのかを見直し、しっかりと理解し直すことで確実にミスはなくせるだろうし、「次こそは」の意気込み通り、有言実行の結果を出すことはできるでしょう。

たった1度の傾きも、1000m先では約17.45mの高さになると言われてます。

テストの見直しをするもしないもそれぞれですが、1000m先で17mも差がつくのと同様、見直しをしたかしないかが、受験の時にこの差はどれだけ広がっているんだろう考えたら、もう一度テストをしっかりと見直して、ちゃんと理解しておいた方がいいと思います。

テストの見直しこそ最も大切で、かつ最も簡単にできる勉強法であり、学力向上法なのです。

そして改めて、自分の勉強の仕方の見直しもすることで、これまでのミスによる失点もなくせる力も身に付くことでしょう。


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盛岡一高、東北大。中学受験の塾「標準仙台校」に入社。2008年から独立し仙台藤原塾を設立。東大合格生から不登校児まで数千人以上の様々な生徒を指導。近隣学校での講演会あり。ボードゲーム「悲しき熱帯魚」「漁村においでよ!」「俺の街」「ぶたぶたこぶた」作者。ボードゲームはドイツのエッセンシュピール’16にも出展。独自の楽しくアタマが良くなる知育パズル本も好評発売中。